今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      イザヤ書 13章

「わたしは、その悪のために世を罰し、その罪のために悪者を罰する。」
          (イザヤ書 13:11)
 
 13章から23章までは、イザヤ書の第2部で、当時のユダを取り巻く世界の国々にたいする主のさばきの預言です。まず、ユダを滅ぼすバビロンについてのさばきが宣告され、続いて、アッシリヤ、ペリシテ、モアブ、ダマスコ、エジプト、ツロ、エドム、アラビヤへのさばきが告げられます。13章はバビロンへのさばきです。イザヤは語ります。“主は、バビロンを滅ぼすために、遠い国々から荒々しい大軍を召集し、天地を震わすような天変地異とともに彼らをバビロンに遣わし、バビロンは子を産む女が身もだえするような苦しみのうちに滅ぼされる”と。 “バビロンを攻めるために具体的に用いられるのはメデイヤ人、彼らは金銀で買収することもできず、子をあわれむやさしさもない凶暴さでバビロンを打つ、バビロンは家財産を略奪され、子どもたちは八つ裂きにされ、女は犯される、そこは廃墟となり、もはや人が近寄らず、野の獣や鳥の棲みかとなる”とすさまじい破壊の状況が描かれていますが、このイザヤの預言からおよそ200年後、メデイヤを吸収したペルシャ王クロスがバビロンを滅ぼし、さらに200年ほど後、アレクサンダー大王の後継者セレウコス1世が近くにセルキヤを建設し、それ以後バビロンはまったくの廃墟となりました。すべて預言どおりでした。バビロンはユダの背信のさばきのために用いられるのですが、彼らは自分の力でユダを滅ぼすのだと思い上がり、暴虐の限りを尽くしました。その彼らの罪もさばかれます。主権者は主であることを認め、主の御前にへりくだることの大切さを覚えます。

                           唄野隆



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