聖書一日一章メッセージ集


ローマ書 16章

「キリスト・イエスにあって私の同労者である プリスカとアクラによろしく伝えてください。」

                     (ローマ 16:3)

 ローマ人への手紙を閉じるに当たって、パウロがローマにいる知人たちひとりひとりに送った挨拶が記されています。彼がこんなにも多くの兄弟姉妹と深い交わりをもっていたことに感動を覚えます。パウロは、今のトルコからギリシャ、バルカン地方にまで福音を伝えて回り、その伝道活動に一区切りがついたので、それら異邦人教会からの献金を彼らの代表者同伴でエルサレム教会に届け、エルサレム教会と異邦人教会とを結びつけ、それが終わったら、改めてローマにも足を伸ばそうと考えました(使徒19:21)。彼がコリントにいたときのことでした。隣町ケンクレアの教会の女執事フイベがローマに行くと聞き、いまだ見ぬローマの教会にあらかじめ自分が伝えようとしている福音のエッセンスを伝えるために書き彼女に託したのがローマ人への手紙です。彼は、まず、コリントで出会い、ともに福音を伝え、その後エペソに移ってそこで家の教会を建て、それからローマに帰ったプリスカとアクラに挨拶を送りました。パウロは、彼らのことをキリスト・イエスにある同労者、主の伝道者パウロを助けるために自分のいのちの危険を冒した人、異邦人のすべての教会が恩義を感じている人と記しました。彼らに続いて多くの人の名前が出てきますが、すべて、主にある深い交わりを持った人ばかりでした。彼の挨拶に加わったコリントの人々もそうでした。本気で主に従う者にはこのような素晴らしい交わりが与えられるのです。私もそうありたいと願います。

唄野 隆



top

© 2004-2013 Sakaiohama Christ Church All rights reserved