ローマ書 10章 「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」 (ローマ 10:10) パウロはユダヤ人でした。そして律法を守って救いを得ようとして努力しました。ところが、どんなに努力しても救いの確信を得られませんでした。ですから、イエスさまを信じて救いの喜びに満たされているクリスチャンを見るとねたみと怒りを覚えたのです。彼らに激しい敵意を燃やし迫害の手を伸ばしました。その彼に、ダマスコ途上で、イエスさまが現われ、彼を救いに導きいれ、異邦人の使徒として召されました。そのとき、彼に啓示されたのが、“救いは人の行いによるのではなく、主の恵みによって備えられ、みことばをもって告げ知らされ、みことばを聞いて、信じて、心に受け留め、口に言い表わす者がそれを受ける”という福音でした。彼はその福音を伝えたのですが、ユダヤ人は、自分が律法を守って善い行いをし、神の前に義しいと認めてもらうことを求め、パウロの伝える信仰による救いを退けました。パウロは彼らの救いを心から願っていました。そして、彼らが間違いに気づき、救いを受けることができるように語りかけました。彼らが熱心であることを認めつつ、彼らの熱心は知識に基づかず、神の義を知らず、自分の義を立てようとするものだ、と語ったのです。自分の義を神に認めさせようとするのは傲慢で、主が恵みをもって与えてくださる恵みによる救いを信じて受けるのが神の前に正しいありかたではないか、と語ったのです。神の救いを伝えるみことばはすでに与えられており、私たちの身近にあり、しかも全世界に響き渡っています。私も、感謝して、みことばを心に受け、口で言い表わします。
唄野 隆 |