ローマ書　５章

「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ローマ　５：５）

　パウロは、私たちは信仰によって義と認められた、言いかえれば主からそれでよいと喜んでもらっているのだ、と語り、そのことによって私たちはイエス・キリストにより神との平和を持っている、さらに神の栄光を望んで大いに喜んでいる、と言います。信仰による救いは、神との平和、永遠の希望を与えてくれると言うのです。この恵みが私たちの中でしっかり確認されるとき、私たちは厳しい現実に立ち向かい、艱難と戦えるだけでなくそれを喜ぶことができる、と言うのです。それは、艱難の苦しさに目を奪われることなく、艱難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すという信仰の世界の先を見通す目が開かれるからです。聖霊によって、神の愛が私たちに注がれていることを知るからです。善人のためにでもひとのために自分のいのちを犠牲にすることなど考えられないことなのに、私たちがまだ罪人であったとき神の御子キリストが私たちのために死んでくださり、そのことによって神の愛が示されたのです。この愛を知るとき、私たちは、イエスさまを信じ、神にそれで善いと言われたことを知り、神との平和を得、希望に溢れて、現実に立ち向かう力を与えられるのです。何よりもイエスさまに現わされた神の愛を知らせてください、と祈りました。この救いは、イエスさまの死と復活の実として与えられるものです。私たちは何もしなくても、イエスさまお一人のゆえに救われ、恵みを満喫できるのです。感謝です。

唄野　隆