聖書一日一章メッセージ集


ローマ書 2章

「そのようなことをしている人々をさばきながら、自分で同じことをしている人よ。」

                      (ローマ 2:3)

 パウロは、未だ見ぬローマの人々に、近いうちに訪れ、彼らに伝えようとしている福音の精髄を前もって示しておくために、この手紙を書きました。まず、自分は神の福音のために選び分かたれ使徒として召されたキリストのしもべだと自己紹介し、“福音の核心はイエス・キリストがダビデの子孫であり死者からの復活によって神の御子であると明らかに示された御方だというところにある”と福音の中心テーマを伝え、“その方をお迎えするのはただ信仰にのみよる、人間は罪の中に腐れきっていて人間的な努力ではキリストの救いを手に入れることはできない”と語ります。そのことを示すために、パウロは、まず人間が罪人であることを示します。1章後半部分で、人はすべて罪人であることを語り、2章でユダヤ人の罪を指摘します。神さまは、ユダヤ人に律法を与えられました。律法は、何よりも、それを守ろうとして守れない自分の罪に気づき、神の恵みによりイエスさまの贖いによって備えられた、信仰によって受けるべき救いを求めるように導いてくれます。しかし、“ユダヤ人は神から律法を与えられたことを誇り、真剣に律法と取り組み、それを守ろうとして守れない自分の罪に気づくというところにまで進まず、むしろ律法を知らない人々を律法によってさばき、自分の罪から目をそらしている、そして、自分は同じように律法に反する罪を行っている”とパウロは彼らの罪を責めました。お前も同じではないか、まず自分の罪を問え、と迫られます。

唄野 隆



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