使徒 15章 「私たちと彼らとに何の差別もつけず、彼らの心を信仰によってきよめてくださったのです。」 (使徒 15:9) バルナバとパウロの異邦人伝道が行われ、多くの異邦人が信仰に導かれたとき、ユダヤ人クリスチャンの中に、ユダヤの伝統を重んじ、割礼を受けなければ救われないと主張する人々がいて、教会が混乱しました。それで、エルサレムに教会の代表が集まって、世界教会会議が開かれました。議論は紛糾しましたが、最後にペテロが、“異邦人たちが私の口から福音のことばを聞いたとき、異邦人にも聖霊が与えられた、神は異邦人とユダヤ人との間に何の差別も設けず、彼らの心を信仰によってきよめられた、それなのに、ユダヤ人クリスチャンは自分たちも先祖も負いきれなかったユダヤ人の伝統を彼らに負わせようとするのか”と語ったので、みな黙り、バルナバとパウロが異邦人の間で行われたしるしと不思議なわざについて語る証に耳を傾けました。最後に、ヤコブが、救いは信仰によるものでユダヤの伝統に縛られないことを聖書によって示し、そのうえで、異邦人クリスチャンにユダヤ人クリスチャンへの配慮を求め、偶像に供えたもの、絞め殺したもの、そして不品行を避けることを求めて、会議は終わり、エルサレム会議からユダとシラスがアンテオケ教会へ送られました。こうして異邦人伝道は全教会の支持を得ることになりました。しかし、ヨハネを連れて行くかどうかをめぐってパウロとバルナバが対立しました。でも、主はそれをも用いられ、伝道チームが二組になりました。すべての人を福音に招くのは主のみこころだ、と受け止めました。
唄野 隆 |