使徒 10章 「割礼を受けている信者で、ペテロといっしょに来た人たちは、異邦人にも聖霊の賜物が注がれたので驚いた。」 (使徒 10:45) カイザリヤ駐屯のローマ軍の百人隊長コルネリオに主の使いが現われて、ペテロを招けと言われました。一方、ペテロには、幻の中で、ユダヤ人が食べることを禁じられている汚れた動物を、主がきよめられたから食べるように、と命じられました。福音を異邦人にも伝えさせようと教会に働きかけられる主の熱い御思いが心に迫ってくるのを覚えました。主は、弟子たちに、「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(1:8)と言われました。そのおことばのとおり、聖霊が下り、彼らは力を受け、力強く主を証しました。しかしエルサレムから出て行こうとはしなかったようです。そのときステパノのことで迫害が起こり、ギリシャ語を語る、いわば国際派の信者たちはエルサレムを追われました。彼等は行く先々でイエスさまのことばを宣ベ伝え、福音は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤに広がり、エチオピアへも伝わったようです。ギリシャ語を使う当時の国際派のユダヤ人で、ユダヤ主義者であったサウロに、主ご自身が現われ、彼をイエスさまの証人とされました。そして、なおユダヤ主義にとらわれていたペテロを異邦人に遣わし、彼らに福音を伝えさせられたのです。主は、教会に、全世界の人々に福音を伝えさせようと働きかけてくださっているのです。お前はそのことをどう受け止めているか、と問われているのを覚えます。
唄野 隆 |