聖書一日一章メッセージ集


使徒 8章

「ところが、主の使いがピリポに向かってこう言った。『立って南へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい。』」

                       (使徒 8:26)

 ステパノが殉教したとき、教会にたいする激しい迫害が起こりました。「使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされた。」と記されています。これは、大きな悲劇でしたが、そのことが、主のみことばを実現させる道を開きました。主は、「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および、地の果てにまで、わたしの証人となります。」(1:8)と言われていましたが、教会は、エルサレムから外に出ようとはしていませんでした。しかし、このとき、いやおうなしに、多くの信者がユダヤ、サマリヤに出て行き、イエスさまの福音を伝えました。7人の執事の一人ピリポはサマリヤに下り、キリストを宣べ伝え、多くの人々が信じました。彼の働きを聞いて、エルサレムの教会はペテロとヨハネを遣わしました。彼らが信じた人たちに手を置いて祈ると彼らに聖霊が下りました。それを見て、先に魔術師だったがピリポの働きを見て信じる者の仲間に加わっていたシモンが、お金で聖霊を支配する力を得ようとし、厳しくたしなめられたことによって、教会のきよさが示されるという事件もありました。サマリヤでこんな大きな仕事をしていたピリポを、主はエルサレムからガザにいたる荒野に導き、そこで、エチオピアに帰る宦官に、苦難を通して救いを全うされるイエスさまを伝えさせられました。福音はエチオピアにまで伝えられるようになったのです。ハレルヤ。

唄野 隆



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