使徒 6章 「私たちが神のことばを後回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。」 (使徒 6:2) 聖霊が下り、教会が生まれ、復活の主イエス・キリストの福音が宣べ伝えられると、サタンは、いろいろなかたちでその妨害を図りました。5章には、教会に偽善を持ち込み、教会を内から突き崩そうとし、また外から暴力で教会を叩き潰そうとしたことが記されていましたが、6章では、教会内に対立を生み出し、教会を分裂させようとしたことが語られます。エルサレムには、世界各国からやってきた人々がいて、その中から、使徒たちの証を通して信仰に導かれた人々が出ました。彼らも教会に加わりましたが、全体としては少数派でした。彼らは当時の世界共通語であったギリシャ語を使っていましたが、信者の多くは土着の人々で彼等はヘブル語を使っていました。教会では、貧しい人々への配慮から、メンバーすべてに食事が配給されましたが、そのとき、ことばが通じ難いこともあってのことでしょうが、ギリシャ語を使う人々のやもめへの配給がおろそかになりました。その不満が持ち出されたとき、使徒たちは、神のことばの宣教を第一に考え、使徒たちはみことばと祈りに専念し、配給のことには別の人々を選んでその任に当たらせることにし、教会全体の同意を得て、7人の執事を任命しました。信仰深く聖霊に満ち、知恵に富んだ人たちが選ばれました。神さま第一、奉仕者も神さまに向かって奉仕するように整えたのです。これがサタンに打ち勝つ道です。私たちも、個人的にも教会の歩みでも、主第一にするよう、お導きください、と祈りました。
唄野 隆 |