使徒 5章 「私たちはそのことの証人です。神がご自分に従う者たちにお与えになった聖霊もそのことの証人です。」 (使徒 5:32) 聖霊に満たされたエルサレムの信者たちのうちに、自分の持ち物をささげて皆のために用いてもらう人が出てきました。バルナバもその一人でした。教会の中で彼らが賞賛されるのを見て、その賞賛が欲しくなる人が出てきました。アナニヤとサッピラの夫婦がそうでした。彼らは自分の持ち物を売り、教会に持ってきましたが、実は代金の一部を隠しておいて、すべてささげたような顔をしたのです。このような偽善は、神の民の交わりを腐らせます。ペテロは、彼らの欺きを指摘し、彼らは死に、主のきよさに触れた人々は恐れ、教会のきよさが保たれました。サタンは、教会に汚れを持ち込んで教会を内から崩そうとするだけでなく、外から暴力で破壊しようとします。使徒たちの宣教の業が進み、多くの人々が彼らに敬意を見せるようになったとき、大祭司とその仲間たちが、ねたみに燃えて立ち上がり、使徒たちを捕らえて牢に入れましたが、主は御使いを遣わして彼らを解き放ち、彼らは、宮に入って、いのちのことばを語りました。大祭司たちは、彼らを連れ戻し、なんということをするかと詰問しました。使徒たちは、人に従うべきか、神に従うべきか、と反問し、“あなた方が十字架につけて殺したイエスを神はよみがえらせ、イスラエルに悔改めと罪の赦しを与えようとしておられるのだ、私たちはその証人だ、聖霊もまたそのことを証してくださる”と宣言しました。主は、ガマリエルを用いて、彼らを釈放させ、サタンの暴力による圧迫を退けられました。
唄野 隆 |