使徒 2章
「神はこのキリストをよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。」
(使徒 2:32)
イエスさまが、父の約束を待て、というみことばを残して天に昇られてしばらくたった五旬節の日、弟子たちがみな集まっていると、天からの大きな響きとともに、炎の舌のようなものが現われ、ひとりひとりの上に止まりました。彼らはいろいろな国のことばで話し出しました。ユダヤ人は国が滅びて後、世界各地に散らされ、そこから、巡礼などで、帰ってくる人々も多く、エルサレムは祭りの時など、非常に国際的な都市になったようです。その人たちが、弟子たちが多くの国のことばで神の大きな御業を語ることに驚きました。しかし、それを酒に酔ったのだと笑いものにする人もいました。そのとき、ペテロは、弟子たちを代表して、“この出来事は酒に酔ってのことではない、ヨエルが預言したように、聖霊が下ったのだ”と語り、“イエスさまは神から遣わされて不思議な御業を行われたが、人々はイエスさまを十字架につけて殺した、しかし、ダビデが詩篇16篇で預言したように、主はイエスさまを死人の中からよみがえらせた、私たちはその証人なのだ”と語りました。それを聞いた人々は、どうしたらいかと聞きました。ペテロは、“悔改めて、キリストの名によってバプテスマを受けよ、聖霊の賜物が与えられる”と勧めました。三千人がバプテスマを受け、教会が誕生しました。聖霊が下ったとき、主の復活を証しする教会が生まれたのです。「私も、その中に加えられているのです。聖霊による主の証人として歩ませてください。」と祈りました。
唄野 隆 |