ヨハネ 20章 「・・・イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、・・・。」 (ヨハネ 20:31) イエスさまは、十字架の上で、「完了した。」と、贖罪による救いの御業の完成を宣言されましたが、そのことがイエスさまの復活によって明示されました。しかし、人には、復活という出来事は信じられません。ですから、イエスさまは、復活を信じさせるために、大変な努力をされました。復活の日の朝、墓を訪れたマグダラのマリヤに墓が空であることを見せ、マリヤの通報で墓に駆けつけたペテロともう一人の弟子に墓が空であることを信じさせ、墓に残ったマリヤには、天使と出会わせ、さらにご自身、姿を現し、「マリヤ。」と個人的に名をもって彼女に呼びかけ、その人格的交わりに基づいて、ご自身の復活を信じさせられました。週の初めの日の夕方、集まってきた弟子たちには、ご自身を現わされた上で、「その手とわき腹を彼らに示され」ました。そのとき、そこにいなかったトマスが「私はその手に釘の跡を見、その指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れて見なければ、決して信じません。」と言うのを聞かれると、トマスのいるときにもう一度、ご自身を現わし、トマスに、「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」と言って、彼を信仰に導かれました。主は、私たちに、イエスさまが神の子キリストであることを信じさせ、イエスさまの御名によっていのちを得させてくださるのです。感謝して、信じます。
唄野 隆 |