ヨハネ 16章 「御霊はわたしの栄光を現わします。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです。」 (ヨハネ 16:14) イエスさまが弟子たちを離れて、御父の御許に行くと告げられたとき、弟子たちは悲しみました。しかしイエスさまは、「わたしが去っていくことは、あなたがたにとって益なのです。・・・もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。」と言われました。助け主とは聖霊のことです。聖霊は、罪につき、義につき、さばきについて、この世の誤った考えをただされます。世は罪を悪い行いと考えますが、悪い行いは神さまから離れたときに出てくるもので、神さまとしっかり結びつくことが先決です。神さまと結びつくのは、神さまが遣わされたイエスさまを信じ、イエスさまによって神さまの子とされるときです。ですから罪の根源は不信なのです。神さまとの関係における的外れです(罪を、聖書では的外れという意味のハマルテイアということばで表しています)。義とは正義を意味すると考えられますが、聖書では、デイカイオスネー、すなわちあるべき姿にあることを義と言います。神さまが私たちを愛してくださり、私たちが神さまを信頼している姿こそあるべき姿です。さばきは悪ことをした者が処罰されることと理解されていますが、神を無視し、自己中心に引きずり込むこの世の支配者、サタンが退けられることです。そのとき私たちはイエスさまを信じ自由に神さまを崇め従うことができるようにされるのです。この恵みを私たちに知らせ私たちのものとしてくださる御霊が、イエスさまの死と復活を通して与えられるのです。
唄野 隆 |