ヨハネ 15章 「わたしにとどまりなさい。わたしもあなたがたの中にとどまります。」 (ヨハネ 15:4) イエスさまは、この世を去る時が来たことを知り、弟子たちに信仰の世界の奥義を語られました。そのときは弟子たちはよくわからなかったようです。昨日のところでも、イエスさまが「わたしは道であり、真理であり、いのちなのです。」と言われても何のことかよくわかりませんでした。しかし彼らはいのちの道に導かれていたのです。今日のところでも、「わたしはまことのぶどうの木であり、わたしの父は農夫です。わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを取り除き、実を結ぶものはみな、もっと多く実を結ぶために刈り込みをなさいます。」と語られましたが、このとき弟子たちはどれだけわかったでしょうか。しかし後にそのことの深い意味とを悟ったからこそ、ヨハネはこの記事をのこすことができたのです。彼らはイエスさまに結ばれイエスさまと一つになるときはじめて実のある人生を送ることができる、イエスさまを離れては全く無意味だ、ということをイエスさまは語られたのです。イエスさまと結ばれるとき、その人のうちにイエスさまのみことばがとどまり、それが形をとりはじめ、彼は、イエスさまの名によって祈り、祈りが聞かれることを経験し、喜びに満たされ、イエスさまの愛のうちにとどまり、イエスさまとの親密な交わりの中で、神の友とされ、神さまのみこころを知り、自ら進んで主の戒めを守る、つまり互いに愛しあうように変えられるのです。「イエスさまに止まります。変えてください。アーメン。」と祈りました。
唄野 隆 |