ヨハネ 12章 「また、わたしを見る者は、わたしを遣わした方を見るのです。わたしは光として世に来ました。」 (ヨハネ 12:45,46) イエスさまは、過ぎ越しの祭りの六日前に、エルサレムのすぐ東にあるベタニヤに来られました。マルタは一生懸命に接待しました。マリヤはイエスさまにたいする愛があふれたのでしょう、大切にしていた高価なナルドの香油をイエスさまの足に塗り、自分の髪の毛でそれをぬぐいました。それを見て、イスカリオテのユダは無駄なことをすると非難しましたが、イエスさまは彼女の愛を喜ばれ、これはご自分の葬りの備えなのだと言われました。イエスさまは今回のエルサレム行きは十字架にかかって死ぬためだとはっきり知っておられたのです。エルサレムに入るとき、イエスさまは、イスラエルの王として迎えられました。そのとおりであったことを、弟子たちは、後になって悟りました。そのとき、ギリシャ人がピリポを通じて面会を求めてきました。イエスさまは、異邦人にも救いが及ぶ時が来た、しかし、そのためには、まずご自分が人々の罪の贖いのために死ななければならないことを悟られました。そしてその道に進む決心を固められました。そのとき御父は喜び、「わたしは栄光を現す。」と御声をかけられました。御父と御子とは完全に一つです。人はそのことを信じませんでした。しかし、イエスさまは言われます。「私を信じる者は、わたしではなく、わたしを遣わした方を信じるのです。また、わたしを見る者は、わたしを遣わした方を見るのです。わたしは光として世に来ました。」イエスさまと御父はひとつ、私たちと全世界の救い主なのです。
唄野 隆 |