ヨハネ 4章 「神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければ・・・。」 (ヨハネ 4:24) イエスさまは、ガリラヤへ向かう途中、サマリヤの町のスカルの井戸の傍らで休み、そこへ一人で水を汲みに来たサマリヤの女に、水を求められました。彼女は、5回も結婚に失敗し、今は夫ではない男と同棲しているような人でした。それで、人目を避け、他の人が来ない真昼間に水を汲みに出て来たのです。しかし、イエスさまは、話し合うチャンスが来ると、逃がさず、人はこの水で一時、のどの渇きを癒しても、また渇く、しかし、わたしの与える水を飲む者は渇くことがなく、そのうちから永遠のいのちが湧き出る、と言われました。彼女に永遠のいのちを与えたかったのです。女がその水を求めると、夫を連れくるように言われました。永遠のいのちを神さまからいただくためには罪に直面することが、まず、必要なのです。彼女は、“あなたは預言者なのでしょう、それならお聞きしますが、真の礼拝はユダヤ人が言うようにエルサレムでささげられるのですか、サマリヤ人が言うようにこの山でささげても良いのですか”と聞きました。神さまに直面することを避け神学論争の世界に逃げようとしたのです。しかしイエスさまは、真の礼拝は場所にこだわらず、霊と真をもってささげられるのだと答え、さらに、わたしがキリストだと明かして、彼女に応答の機会を与えられました。彼女はイエスさまを信じて町に帰り、人々にイエスさまのことを伝えました。彼等はそれを聞き、イエスさまのところに行き、直接きいて、信じました。「私も、直接イエスさまのことを聞き、霊と真をもって、信じ、礼拝します。」と祈りました。
唄野 隆 |