21日のメッセージ

２０１８年３月２１日（水曜日）

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　箴言　７章

「私の命令を守って、生きよ。私の教えを、あなたのひとみのように守れ。」
　　　　　　　　　　　　　　（箴言　７：２）

この章も淫行を戒める勧めです。知者は、「わが子よ。私のことばを守り、私の命令をあなたのうちにたくわえよ。私の命令を守って生きよ。私のおしえを、あなたのひとみのように守れ。」と命じ、さらに「それをあなたの指に結び、あなたの心の板に書き記せ。知恵に向かって、『あなたは私の姉妹だ。』と言い、悟りを『身内の者。』と呼べ。」と迫ります。異性の誘惑は非常に強くて、知恵の戒めが自分のものになりきるまで、それに親しみ、主ご自身との交わりに満たされなくては打ち勝つことができないからです。「姉妹」は花嫁への呼びかけ（雅歌４：９）、「身内の者」は保護を求めることのできる親族（ルツ２：１）のことで、主との交わりのうちに得られる知恵や悟りを花嫁のごとくまた頼りになる家族のように思えるまでに深く主と交わり、主の恵みに満たされることが性の誘惑から身を守る唯一の道だと言うのです。主から目を離すと、私たちは、すぐ、自分の中が空っぽであることを感じ、何か良いものがないかとあちこち見回し、暗いところに何か面白そうなものが隠れているように思えて、知らぬ間にそちらに向かいます。そして、待ち構えている遊女の化粧が暗さのゆえに美しく見え、聞く者の心をくすぐるような彼女の甘いことばに惹かれて、気がついた時には、もう引き返すことのできない深みに陥ってしまっている、ということになるのです。「主のみことばを聞き、主の恵みでいっぱいになる歩みに導いてください。」と祈りました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唄野隆