2018年3月11日(日曜日)
堺大浜キリスト教会聖書一日一章
詩篇 147篇
「主はヤコブには、みことばを、イスラエルには、さばきを告げられる。」 (詩篇 147:19)
「ハレルヤ。まことに、われらの神にほめ歌を歌うのは良い。まことに楽しく、賛美は麗しい。」という賛美で始まります。彼らが主を賛美したのは、まず、「主はエルサレムを建てイスラエルの追い散らされた者を集める。」と歌ったように、主がバビロン捕囚からイスラエルを解放し、エルサレムを再建し、再びイスラエルを集められたからでした。ネヘミヤ記12章のエルサレムの城壁完成の祝いのときに作られた賛美の詩なのでしょうか。その賛美は、続いて、主が天地万物を創造し支配しておられる偉大さを歌い、そこで、「神は馬の力を喜ばず、歩兵を好まない。主を恐れる者と御恵みを待ち望む者とを主は好まれる。」と告白します。馬と歩兵は武力の象徴です。そして武力は、自分の力で自分を守り自分の主張を押し通す自己主張の表れです。主は自己主張を捨て、主を恐れ主を待ち望む者を好まれるのです。賛美は最後に、天地を支配する主の偉大さをほめたたえつつ、「主はヤコブには、みことばを、イスラエルにはさばきを告げられる。」と歌います。みことばをもって、彼らにわかるように、ご自身のみこころを伝え、彼らが間違った歩みをすると打ち、正しく歩むと喜び、主ご自身が彼らの歩みに深く関わってくださるというのです。みことばを聞く者を生かし、正しい道に導かれます。このような関係について、詩人は「主はどんな国々にも、このようには、なさらなかった。」と歌いました。この主との親しい交わりは今日、私たちに、イエスさまによって与えられているのです。感謝をもってこの賛美に唱和します。
唄野隆
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