今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      伝道者の書 4章

「貧しくても知恵のある若者は、もう忠言を受けつけない年とった愚かな王にまさる。」
          (伝道者の書 4:13)

 「私は再び、日の下で行われる一切のしいたげをみた。見よ、しいたげられている人の涙を。彼らには慰める人がいない。」“力ある者が弱い者をしいたげげる、しかししいたげられた者を慰める人はいない、こんな世なら生きる意味がない、死んだほうがましだ、いや生まれてこなかったほうが幸いだ”と伝道者のことばは悲しく響きます。彼は、さらに“人の世の成功者をみても、それは人間の競争心の産物だ、何もほめられるものではない”と語り、さらに、“不幸は貧しさゆえと思って、富を得るために努力し、そのために他の人々を蹴落とすようなことをして、すべての友を失い孤独になっているのに、自分の努力は誰のためかを考えもしない人がいる、空しい”、と語りつづけます。しかし、「ひとりぼっち」のさびしさを語っているうちに、交わりの素晴らしさに気づいたようです。「二人は一人よりもまさっている。・・・」と語りだしました。そして、“その交わりは、人を頼りとするところでは得られない、主を見上げなければ・・・”と悟ったようです。そして、「貧しくても知恵のある若者は、もう忠言を受けつけない年とった王にまさる。」と語りました。“善い王も権力に長くとどまると、人の忠言を受けつけなくなり、人々の支持を失う、人々の支持を受けて後継者が立っても、人々の支持はやがて去る、大事なのは知恵、主を恐れることだ(箴言9:10)”と悟ったのです。「私に主を恐れることを教えてください。主よ。」と祈りました。

                            唄野隆



top