今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 72

「ほむべきかな。神、主、イスラエルの神。ただ、主ひとり、奇しいわざを行う。」
                   (詩篇 72:18)
 
 詩人はこの詩で理想の王のことを歌いました。表題にはソロモンの名が出てきますが、歌われている全体の流れからは、ソロモン以上の理想の王の姿が浮かび出てきます。詩人は、ソロモンを超えた、来たるべき天来の王を歌ったように思われます。彼は、「神よ。あなたの公正を王に、あなたの義を王の子に授けてください。」と歌い、彼が義をもって民をさばき、悩む者たちを弁護し、貧しい者の子を救うように祈っています。義しく、しかも恵みに富んだ統治者であるように祈ったのです。それは、そういう王の下でのみ、平和と繁栄がもたらされるからです。しかも、その統治が、イスラエルだけでなく、荒野の民、タルシシュと島々まで、世界のすべてに及び、世界中の人々が彼を崇め、仕えるように祈っています。そして、その王がとこしえに生きながらえ、彼にシェバの黄金など様々のささげものがささげられ、民の尊敬と愛とがささげられ、いつも民が彼のために祈りほめたたえるように、また彼の統治の下で民は豊かな生活を楽しみ、彼の名声が高まり、彼によってすべての民が祝福を受け、すべての国々が彼をほめたたえるように、祈りました。この詩人の賛美と祈りは、やがて来たり給う再臨の主イエス・キリストの姿を映し出すします。そうです、私たちの王は再臨の主イエス・キリストなのです。私も、感謝し、希望をもって、その再臨を待ち望みます。主をお遣わしくださる御父を、この詩人の最後の賛美にあわせて、心から賛美します。アーメンです。

                         唄野隆



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