今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 41

「しかし、主よ。あなたは私をあわれんでください。私を立ち上がらせてください。」
                 (詩篇 41:10)

 詩人は「幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。主は災いの日にその人を助け出される。」と歌いだし、その人が病に冒されていることを覚え、「主は病の床で彼を支えられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。」と祈りました。病の中でも人々のために心を配る人に主の守りを祈ったようです。しかし彼は続けて祈っています。「私は言った。『主よ。あわれんでください。私のたましいをいやしてください。私はあなたに罪を犯したからです。』」と。実は、彼は、罪の故に苦しみひどい病におかされ、そこからの救いを求めている彼自身のために祈っていたのです。バテシェバ事件の後アブシャロムの反逆に遭い、苦しんでいたときのダビデの姿が浮かんできます。そのときダビデが病にかかっていたとは記録されていませんが、病気に心の病まで含めると、彼は深い病にかかっていたとも言えるでしょう。その後に続く、親しい友までが彼を見舞いにきても、外に出ると「彼はもうおしまいだ。」と言い、彼の悪口を言いふらし、悪をたくらむ、と記されている情況は、そのときのダビデの置かれていた情況そのものでした。そいう中で、彼は、彼につき従う人々のために心を配り、敵対するアブシャロムにさえ配慮を求めました。彼は、人は自分に逆らうが、「しかし、主よ。あなたは私をあわれんでください。私を立ち上がらせてください。」と主を賛美し祈りました。人ではなくただ主に信頼したのです。私も主を信じます。と祈りました。

      唄野隆



top