今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 40

「私は切なる思いで主を待ち望んだ。主は私のほうに身を傾け、私の叫びをお聞きになり、私を滅びの穴から、泥沼から引き上げてくださった。」
                 (詩篇 40:1,2)

 詩人は、苦しみの中で助けを求める叫びを上げたとき、主が聞いてくださり、身を傾けて救い出してくださったと、感謝と喜びの賛美をささげました。4節で「幸いなことよ。主に信頼し、高ぶる者や、偽りに陥る者たちのほうに向かなかった、その人は。」と一般的な祝福の詩として歌っていますから、彼が救いを経験したのは、この時よりもかなり以前のことだったのでしょう。しかし、過去の恵みの経験を静かに思い返し、思い巡らすことは、過去の思い出に溺れることではなく、新しい信仰の革新への備えなのです。この詩人は、過去の恵みの時の経験を思い返し、「そのとき私は申しました。『今、私はここに来ております。巻物のうちに私のことが書いてあります。わが神。私はみこころを行うことを喜びとします。あなたのおしえは私のこころのうちにあります。』。」と告白しました。そのとき、彼は、主の御前に出て、主が自分をしっかり受けいれてくださっていることを知らされ、心から主を喜ぶ者とされたことを思い出し、主との親しい交わりにいれられていることを確認しました。それが彼の信仰の歩みの確かな土台だったのです。そこにしっかり、土台を据えたとき、彼は、主を賛美し、証し、自分の罪を告白し、それでも落ち込んでしまうのでなく、主を信頼し、主が聞いてくださることを確信して、自分を取り巻く敵の激しい攻撃からの救いを祈り求めることができたのです。

       唄野隆



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