今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 11

「主は、その聖座が宮にあり、主は、その王座が天にある。その目は見通し、そのまぶたは、人の子らを調べる。主は正しい者と悪者を調べる。」
                    (詩篇 11:4,5)

この詩篇は、サウル王の妬みを買い殺されそうになったときのダビデの詩だと考えるのが最も自然でしょう。ダビデは、サウル王を敬い彼に忠節を尽くしていたのですが、サウルは、ダビデが主の恵みを受け力を増してきたのを見て、自分の王座が奪われるかもしれない、と恐れ、彼を殺そうとしました。それを見た友人たちが、“サウル王に逆らうことはできないが、彼の殺意は固くて改めさせることはできそうもない、逃げなさい”と逃亡を勧めた情況が考えられます。彼らは、「拠り所がこわされたら正しい者に何ができようか。」と言いました。危険を避けても、拠り所を見失えば確かな歩みはできず、不安に取りつかれてしまいます。ダビデは王の好意という土台を失ったと言ったのです。それに対して、ダビデは、「主に私は身を避ける。」と答えました。彼の拠り所は主にあったのです。「主は、その聖座が宮にあり、主は、その王座が天にある。その目は見通し、そのまぶたは、人の子らを調べる。主は正しい者と悪者を調べる。」“主は天地万物を超えた力をもち、すべてを見通されている、人の歩みもすべてご覧になっていて、悪を打ち破り、正義を貫徹される、正しい者はその御顔を仰ぎ見ることができる”とダビデは確信していて、それが彼の拠り所となっていたのです。お前も、この拠り所にしっかりと立ち主が自分に目を留めてくださっていることを信じているか、と問われます。

      唄野隆



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