今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 10

「あなたは見ておられました。害毒と苦痛を。彼等を御手の中に収めるためにじっと見つめておられました。」
                     (詩篇 10:14)

詩人は、「主よ。なぜあなたは遠く離れてお立ちなのですか。苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。」と訴えました。自分の苦しみを思い、あるいは誰か身近に苦しむ人を見て、それなのに主は何もせず放置されているように見えたのでしょう。不当な苦しみを受けている人が苦しみ悪人が栄えている現実を見、彼は主に訴えました。“悪人は神を恐れず、神はいないと考え、敵対する者を吹き飛ばし、自分の力を誇っています、それだけでなく、何の理由もないのに、罪のない人を殺しさえします、自分が利益を得るために邪魔者を排除するという以上に、殺人を楽しむかのようなやり方をしているのに、主よ、あなたは何もなさらないのですか、苦しめられた人が、「神は忘れている。顔を隠している。彼は決して見ないのだ。」と言っているではありませんか”と訴えました。その後、しばらく彼は静まり、じっと目を凝らしたようです。13節と14節の間があいているのはそのためでしょう。その後、詩人は突然、叫びました。「あなたは見ておられました。害毒と苦痛を。彼等を御手の中に収めるためにじっと見つめておられました。」私たちも、静まって主のみわざに目を注ぐとき、主は苦しむ者を見捨てられたのではなく、彼の苦しみをじっと見つめ、彼のために最善の備えをしてくださっていることが見えてきます。そして、詩人と共に、「あなたはみなしごを助ける方でした。」と告白し、苦しむ者のために真のとりなしができるようになるのです。

      唄野隆



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