今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      2歴代誌 2章

「ソロモンは主の名のための宮と自分の王国のための宮殿とを建てようと考えた。」
                      (2歴代誌 2:1)

ダビデは主の宮を建てることを願い、ソロモンに主の宮を建てるように命じ、宮建設のための資材、宮の設計図などを準備し、宮建設のための組織、体制を整えていたことが1歴代誌の終わりのところに記されていましたが、この章では、ソロモン自身も主の宮を建てることを決心していた、と語られています。ソロモンは、ツロの王フラムに、主の宮建設の決意を示し、そのための資材の提供と人材の派遣とを求めました。その見返りとして莫大な贈り物を約束しました。フラムはソロモンの願いを喜び、協力を約し、彼のような賢明な王をイスラエルに与えられた主を賛美しました。ソロモン王の素晴らしいスタートでした。主を愛する父ダビデの主のための願いを引き継ぎ、それを主からの召しと受け取り自分の願いとする姿勢は素晴らしいものです。父の子にたいする願いは、しばしば子にとっては重荷と感じられるものですが、ソロモンは、父の願いを自分の願いとして受け止めなおしたのです。彼は立派に自立していました。主は彼の決心をご覧になってお喜びになったのではないでしょうか。しかし、そのソロモンが主の宮を建てることと、自分の王国の宮殿を建てることとを並列させていることが気になります。主と私を並べるのは自分を第一にする歩みへの入口です。彼が、私が建てる、私の建てる宮は壮大な宮です、と繰り返し語っていることが気になります。自分ではなく主を第一にし、主のみこころを大事にする思いをお与えください、と祈りました。

                           唄野隆



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