今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    1サムエル記 9章

「あすの今ごろ、わたしはひとりの人をベニヤミンの地からあなたのところに遣わす。あなたは、彼に油を注いで、私の民イスラエルの君主とせよ。」
                   (サムエル記1 9:16)

サウルがイスラエル初代の王とされたいきさつです。ベニヤミン族のキシュの家で雌ろばがいなくなり、父の願いに従って雌ろばを探しに出たサウルが、サムエルのもとに導かれました。サウルは、美しく立派な体格で、親の言うことにすなおに聞き従い、しもべのことばにも耳を傾ける良い性格の持ち主で、神の人に会うと聞くと、贈り物のことを考える礼儀正しい人でした。人間的にはよくできた人でした。しかし、神の人サムエルのことについては何も知らず、神の人に会うと聞いても恐れを覚えていません。神についての関心がなく、自分の罪深さの自覚もない、また主にたいする恐れもない人でした。主がそういう人をイスラエルの王とされたのは、イスラエルが、主を恐れ、主に聞き従う主の民となることよりも、自分たちが強くなり、自分たちの力をあらわし、自分たちの名を上げることを求めた(8:20)からではなかったでしょうか。主は、彼らの願いに合うサウルをイスラエルの王として与えられました。そのような王をいただいて歩むときどうなるかをイスラエルは実地に経験し、本当に主を恐れて歩むことを願うようになるのを主は待たれたのでしょうか。主はご自分の民が本当に主を恐れ、主を求めるようになることを願っておられるだと信じます。「まず主に聞き従う者としてください。間違ったときには、早く気づいてすぐ立ち返るように導いてください。」と祈ります。

唄野隆



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