今日の聖書一日一章からのメッセージです


2019年12月7日(土曜日)

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   出エジプト記 22章

「あなたがたは、わたしにとって聖なる者でなければならない。」
                  (出エジプト記 22:31)

 十戒のうちの、盗んではならない、姦淫してはならないという戒めの適用例です。盗んだものについては4倍、5倍の償いが命じられています。盗んだものを返すだけではなく、そのことによって相手の心を痛めたことにたいするお詫びが必要なのです。盗みによって傷つけた交わりの輪を回復するためには、誠実な悔い改めと実際的なお詫びが必要です。返すべきものを持っていないときには自分自身を売って返すことが命じられています。罪の償いにはいのちがかかっているのです。イエスさまは、罪を犯し、償いのできない私たちのためにご自分のいのちをささげられました。姦淫してはならないという戒めについては、呪術を行う女は生かしておいてはならない、獣と寝る者は殺されなければならない、ただ主ひとりのほかに他の神々にいけにえをささげる者は聖絶しなければならない、と性的きよさとただひとりの主にたいする霊的純潔を守ることとを並べて命じられています。性の純潔を守ることは主に対する信仰のきよさと重なっているのです。神との交わりも、人との交わりも、人格的な交わりです。人格的交わりは、相手を何よりも大事にし、相手を第一にするところで育つのです。ですから、在留異国人、やもめ、みなしご、貧しい人たちに対しても深い同情、憐れみ、愛が、求められるのです。主は情け深い神だからです。これらすべての戒めを守る力は、主を第一にするとき与えられます。初子に代表されるすべての善きものの第一のものは主のものであるという認識が大切です。主第一の歩みが聖なる民の歩みなのです。

                            唄野 隆



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