今日の聖書一日一章からのメッセージです



2021年9月23日(木曜日)

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     イザヤ書 39章

「イザヤはヒゼキヤに言った。『万軍の主のことばを聞きなさい。』」
          (イザヤ書 39:5)

 ヒゼキヤは、主の恵みにより、死の病から回復しました。そのことを伝え聞いたバビロンの王メロダク・バルアダンがヒゼキヤのもとへ使者を送ってきました。表向きはヒゼキヤの病気回復祝いでしたが、その奥に反アッシリヤ同盟を進めるための、またユダの国情偵察の意図も隠されていたように思えます。しかし、死の病を奇跡的に癒され、感謝しながらも、なおアッシリヤの脅威を前に、ユダの前途を心配していたヒゼキヤにとって、新興のバビロンから、病気回復を祝う使者が来てくれたことは非常な喜びでした。嬉しくなって、無防備に、国中すべてを使者に見せました。イザヤは、かつてアラムとイスラエルの侵攻を前にしたアハズ王に、武力に頼らず外国の力を利用しようとせず主を信じて静かにしているように勧めたことがありました(イザヤ7:4)。アハズの後を継いだヒゼキヤはそノイザヤの勧めに従ったのですが(イザヤ37:20)、そのヒゼキヤも、ここでは、病気が癒された嬉しさのあまり、見舞いの使者を送ってくれたバビロンに気を許し、バビロンに頼る心を起こしたようです。国中すべて、宝物蔵の隅々までバビロンの使者に見せました。イザヤは、彼の信仰のぶれを責め、それらすべてがバビロンに持ち去られる日が来る、と主からの宣告を告げました。人の信実はそれほど頼りにならないものです。しかし、主は、そのバビロン捕囚というさばきを通して、ただ主をのみ信頼することの大切さを教え、彼らの子孫から、救い主イエス・キリストを世に送り、彼によって救いを成就されるのです。万軍の主のみことばは確かです。
                          唄野隆



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