22日のメッセージ

２０２１年９月２２日（水曜日）

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ書　３８章

「わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。見よ。わたしはあなたの寿命にもう十五年を加える。」
　　　　　　　　　　（イザヤ書　３８：５）

　アッシリヤの圧迫という重大な国難の真っ最中に、ヒゼキヤ王に、お前は死ぬから、死後の備えをせよ、という主のみことばがありました。後継者を決めて、王位継承をめぐる混乱を断ち切っておけ、ということでしょう。ヒゼキヤは驚き悲しみ主に祈りました。「ああ、主よ。どうか思い出してください。私が、真実と全き心をもって、あなたの御前に歩み、あなたの御目にかなうことを行ってきたことを。」飾りけのない心からの率直な祈りです。主は、すぐに彼の祈りに答えられました（２列王２０；４）。「わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。見よ。わたしはあなたの寿命にもう十五年を加える。わたしはアッシリヤ王の手からあなたとこの町を救い出し、この都を守る。」すばらしい主とヒゼキヤの交流です。主がヒゼキヤの死を告げられたとき、ヒゼキヤは目の前が真っ暗になったようです。私は、自分の名誉や楽しみのためでなく、ユダをアッシリヤの侵攻から守り、ユダに信仰共同体を建て上げる大事業に、誠心誠意つくしてきた、それなのに、アッシリヤの脅威は去らず、子がなくて後継者も定まらない、こういう状況で私の人生は終わる、と嘆きました。それに、罪の意識にもつきまとわれていたようです（１７）。しかし、主は、彼の祈りを聞いてくださいました。罪意識からも解放されました。そして、日時計の針を１０度、戻すという奇跡によって、おことばを保障されました。主は祈りを聞いてくださる御方です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唄野隆