今日の聖書一日一章からのメッセージです



2021年9月20日(月曜日)

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     イザヤ書 36章

「いったい、おまえは何に拠り頼んでいるのか。」
          (イザヤ書 36:4)

 イザヤはイスラエルとユダにたいするさばきを告げ、世界のさばきを語りましたが、この章からしばらくの間、彼の預言の背景をなす歴史的事件が示されます。ヒゼキヤ王の14年、アッシリヤ軍がユダに攻め入り、エルサレムを囲んだときの出来事ですが、2列王記18,19章、2歴代誌32章の記録とほとんど同じです。アッシリヤは圧倒的な武力をもってユダに進入し、エルサレムを囲み、アッシリヤの高官ラブシャケが、王の役人だけでなくエルサレムの住民全体に語りかけてきました。王と民とを分断しようとしたのです。彼は、「いったい、おまえは何に拠り頼んでいるのかと問いかけ、エジプトに頼ってもエジプトは何の助けにもならない、ユダの王ヒゼキヤが主を信ぜよ、主が救ってくださると言っても、だまされるな、アッシリヤの手から民を救い出した神々はどこにもいない、降伏して命を得よ、と勧告しました。そして、降伏すれば、命を助け、エルサレムとは離れた、別の地で豊かな生活をさせよう、と言いました。命を保障し、礼拝から切り離そうとしたのです。そして、主を頼ると言っても、アッシリヤからその民を助け出した神などいないではないか、と主を信じる信仰に揺さぶりをかけてきたのです。しかし、エルサレムの民は一言も答えませんでした。ヒゼキヤ王に、答えるなと命じられていたからです。王と民は一つになって、主を信頼し、アッシリヤに立ち向かっていたのです。それが不思議な救いを経験する土台でした。「私は、主を信じて事に当ります。信仰を与えてください」と祈りました。
                          唄野隆



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