聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ゼパニヤ書 1章

「神である主の前に静まれ。主の日は近い。」
                     (ゼパニヤ書 1:7)

 ゼパニヤは、ユダの敬虔な王ヒゼキヤの血を引く人で、曽祖父ヒゼキヤの信仰を受け継いだようです。ユダの不信仰に怒りと悲しみを覚え、深い悲しみをもって厳しいさばきの預言を語りました。それは、彼がユダを憎んだからではありません。逆です。深く愛したからこそ、厳しいさばきを語ったのです。その背後に主の深い愛と悲しみとがうかがえます。厳しいさばきはユダのきよめのためなのです。断ち滅ぼすと言われたのは、バアルの残りの者と、偶像に仕える祭司たち、屋上で天の万象を拝む者ども、主に誓いを立てて礼拝しながらミルコムに誓いを立てる者ども、つまり偶像礼拝者たち、それから、主に従うことをやめ、主を尋ね求めず、主を求めない者ども、つまり不敬虔な者たち、でした。彼等は暴虐と欺きで地位を保ち、富を得ていました。彼等は、口では、宗教は大事だと言いますが、心の中では、「主は良いことも、悪いこともしない。」と思っています。日本伝来の表現によれば、神は神棚の中にそっとしまっておけばよい、触らぬ神に祟りなし、と思っている人たちです。主は生きて働かれると認めて主を恐れる、ことがないのです。ゼパニヤが心の中でこう言っていると非難したのは、第2区やマクテシュ区に住んでいた人たちです。それらの地区は新開地で商人たちが多く住んでいたようです。彼らは神よりも利益を重んじました。こういう姿勢を主は嫌い、主は彼らを滅ぼされます。この章のみことばを聞き、「主の前に静まって、近づいている主の日に備えます。ただ主を仰ぎます。助けてください。」と祈りました。

                            唄野隆



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