聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「わたしは彼らを連れ戻す。わたしが彼らをあわれむからだ。」 (ゼカリヤ10:6) 今日のゼカリヤ書10章でも、昨日の9章に続いて、世の終わりに、救い主が来られた時に、神の民にもたらされる祝福がどのようなものであるか、ということが主に預言されています。 3節の後半からが、その箇所ですが、4節の「群れ」とはユダ部族のことを、そこから出る「かしら石」 「鉄のくい」 「いくさ弓」というのは、いずれも、ユダ部族からやがて現れる救い主、キリスト、をさしています。4節の最後から5節にかけては、ユダ部族から出る力強い王様のことが語られていますが、その中でも最高の方として、救い主が来ることが言われているようです。 6節の「ヨセフの家」とは、7節の冒頭にある、ヨセフの息子の一人であったエフライムを先祖とする、北イスラエル王国の中では最も有力な部族であったエフライム部族を指しているようです。エフライム部族の名前は、北イスラエル全体をさすことが殆どなので、6節から7節では、北イスラエルに所属していた10部族も、南ユダに所属していた部族ともどもに回復され、また一つとされることが預言されていると考えられます。 8節の前半では、救い主が神の民を集める様子が、羊飼いが合図を送って羊を集める様子にたとえられています。また11節は、回復された神の民が苦難を乗り越えて力強く増え広がって行くことの預言です。 やがて、キリストが再び来られる時には、神の民は、完全に回復され、力を与えられ、豊かな祝福と交わりが与えられるのです。その神の民の一員とされていることを覚えて感謝しましょう。 中谷建晴 |