聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「望みを持つ捕われ人よ。とりでに帰れ。」 (ゼカリヤ9:12)

今日のゼカリヤ書9章からは、世の終わりの時に、救い主が来て全世界を支配されるようになることについての預言です。
今日の9章では、やがて、イスラエルの周りの国々が滅ぼされることが主に預言されています。
1節のハデラクというのは、現在のレバノンの北の端の当たりにあった町の名前のようです。このハデラクもダマスコも、2節のツロもシドンも、5節から6節に名前が挙げられているイスラエルの西、地中海に面するペリシテの町々も、ゼカリヤの時代から約200年後には、ゼカリヤがここで預言している通りに、アレクサンダー大王によって滅ぼされることになります。
7節ではペリシテ人たちが、偶像礼拝のいけにえのために血を流したり、偶像に備えられた肉を食べることをやめるようになり、イスラエルの民の一部となることが預言されています。
8節では神様ご自身がイスラエルの民を守られることが預言されています。その通り、アレクサンダー大王は、エルサレムを目の前にしながら、それを攻撃することを思い止まりました。
9節から10節ではそのアレクサンダー大王の猛々しさとコントラストを成す形で、やがて来る救い主が、柔和な方であり、平和をもたらすお方であることが語られています。そして、11節以降では、だから主の下に帰るように、ということが呼びかけられているわけです。
この世の王は、人々の上に権力を奮いますが、私たちの王であるキリストは私たちに平和をもたらして下さる柔和なお方なのです。この方を心にお迎えし、この方に心の中に住んでいただき、平安と柔和な心を持って生きる者とならせていだだきましょう。

中谷建晴



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