聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『恐れるな。勇気を出せ。』」 (ゼカリヤ8:13)

今日のゼカリヤ書8章では、やがて神様がご自分の民であるイスラエル民族を回復し、豊かに祝福することが約束され、それゆえに、エルサレム神殿の再建に励むように、という励ましが語られています。
昨日の7章では、神様の裁きが下されるに至った過去の歴史を振り返り、悔い改めて、神様に熱心に仕えるように、と言われていました。それに対して、今日の8章では、やがて完全な祝福に与かる時が来るから、主の御業に励むように、と未来の希望ゆえの励ましが語られているわけです。私たちも、罪の生活とそのために経験した痛み、悲しみ、そして、そこから救いに与かったことを覚えるだけではなく、神様を信じる者には世の終わりの時に輝かしい報いが待っていることを覚え、主の御業に励ませていただきましょう。
エルサレム神殿の再建工事は、最初のユダヤ人の一団がバビロン捕囚から帰って来た直後の、紀元前537年から536年の間にその基礎が据えられたものの、その後、長らく中断されたままになっていました。それがハガイの預言などによって紀元前520年、16年ぶりに再開されたわけですが、9節の「神殿の礎が据えられた日」というのは、その、工事が再開された時のことを指すようです。そんなにも長い間、工事が中断していたのは、捕囚から帰って来たばかりで生活の基盤のないユダヤ人たちが自分たちの生活に追われ、神殿の再建に対する熱心を失って行ったからでした。しかし、10節から12節で言われているように、神殿の再建を再開した時、神様が祝福を与えて下さり、それ以前に比べて彼らの生活ははるかに祝福されたものとなったのです。
余裕がないからと、神様に仕えることをなおざりにしている限り、私たちの生活はそのままです。そうではなく、まず神様を第一にし、神様に仕える時に、神様は私たちをあらゆる面で豊かに祝福して下さるのです。主に仕えることを第一にして、その豊かな祝福に与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴




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