聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって。』と万軍の主は仰せられる。」 (ゼカリヤ4:6)

今日のゼカリヤ書4章は、ゼカリヤが神様に見せていただいた5番目の幻です。
2節に出て来る燭台は、主を証しする生き方と、その最も端的な現れとしての礼拝を象徴しているようです。
3節の二本のオリーブの木が、当時のユダヤ人社会の二人のリーダー、総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアを指すという答はこの章の最後の14節まで保留されてしまっています。その答がいつ来るかという緊張感の中で、6節から10節の御使いの言葉にゼカリヤは耳を傾けることになるわけです。
その6節から10節では、エルサレム神殿の再建に力を尽くしている総督ゼルバベルを励ます言葉が語られています。
7節の「山」とは、神殿再建の妨げとなるものを象徴しているようです。周辺の民族からの妨害やユダヤ人たち自身がやる気をなくしてしまうことなど、ゼルバベルの前にはいくつもの困難があったわけです。
「かしら石」とは、建物のてっぺんに据える石のことで、かしら石を据えることで工事は完成ということになります。ですから、7節の後半はその劇的な場面がやがてやって来るから、との励ましであるわけです。
この働きが御霊によるものであることが、6節でははっきりと、12節では、豊かに注ぎ出されるオリーブ油に象徴されて語られています。主の御業は御霊の働きによって進められるものなのです。にもかかわらず、私たちは、いつの間にか、自分の力で主のご栄光を表そうとして、頑張り、そして疲れてしまっているようなことはないでしょうか。そうではなく、主の霊に働いていただくべく、ただへりくだって、主のお言葉に耳を傾け、主のお言葉に従う者、そうして主のご栄光を表す者、とならせていただきましょう。

中谷建晴



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