聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「すると彼らは、彼の頭にきよいターバンをかぶらせ、彼に服を着せた。」(ゼカリヤ3:5) 今日のゼカリヤ書3章は、ゼカリヤが神様に見せていただいた4つ目の幻です。 この幻の中の中心人物である大祭司ヨシュアは、この当時、実際に大祭司であった人物です。出エジプト記19章6節では、イスラエル民族は民族全体として、祭司としての役割を全世界に対して果たすことになる、と言われていますが、そういう意味でのイスラエル民族全体をここでの大祭司ヨシュアは象徴していると考えられます。 2節の「火から取り出した燃えさし」という表現は、バビロンによって破滅させられるという火の中を通るような厳しい経験を経て、イスラエル民族とその都エルサレムが救い出され、再建されようとしていることを象徴的に語っているようです。 3節の、「よごれた服」とは、イスラエル民族が罪にまみれた状態にあったことを象徴しているようです。 4節で、ヨシュアが「よごれた服」を「礼服」に着替えさせてもらったということは、そこで言われているようにイスラエル民族の罪が清められることを象徴的に語っています。また、5節でヨシュアの頭に「きよいターバン」がかぶせられることは、罪のきよめが、完成されることを象徴しているようです。 ここでのヨシュアは、大人に服を着替えさせてもらう小さい子どものようですが、その様子は、私たちが救いに与かり、清めに与かるということがどういうことか、ということを示してくれています。私たちも、自分で自分を救おう、自分を清くしようと、できるはずのないことに悪戦苦闘することをやめて、神様がなされるままに、自分自身を委ね、罪を赦され、罪から清められる者であらせていただきましょう。 中谷建晴 |