聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『あなたがたに触れる者は、わたしのひとみに触れる者だ。』」
(ゼカリヤ2:8)

今日のゼカリヤ書2章は、ゼカリヤが夢の中で見た、8つの幻の内の第三番目のもので、神様がエルサレムを再建され、神の民を回復されることを預言したものです。
1節から2節では、一人の御使いが測り綱を持って、エルサレムを測ろうとしていた、すなわち、天使がエルサレムの町の測量をしようとしていたということ、が言われています。これは、エルサレムの再建が始まろうとしていることを象徴的に語っているようです。
4節ではエルサレムが祝福されて、城壁のはるか外まで人や家畜が溢れかえるようになることが預言されています。続く5節では城壁がなくても、神様ご自身が守って下さるので大丈夫、というような町にエルサレムがなる、ということが預言されています。
6節から7節では、紀元前519年2月当時、パレスチナに帰ることが許可されているにもかかわらず、なおバビロンに止まっていたユダヤ人に対してパレスチナに帰るように、ということが命じられています。ユダヤ人たちはバビロンに捕囚として住んでいるうちに生活の基盤も得て、それなりの暮らしもしていましたので、わざわざ何の生活のめどもないパレスチナに帰ろうとする人々は一部でしかなかったようです。
8節以降で、「わたし」と自分のことを呼んでいるのは、救い主、メシヤ、のようです。ですから、ここではやがて来る世の終わりの、メシヤ、キリストご自身が世界を裁き、支配する時のことが預言されているようです。8節ではそのメシヤ、キリストが「あなたがたに触れる者は、わたしのひとみに触れる者だ」とおっしゃっています。神様は、神の民である私たちをかけがえのない大切な者と思って下さり、その私たちの痛みを本人である私たち以上に感じていて下さるのです。この方がいつも私たちと共にいて下さることを常に心に止めさせていただきましょう。

中谷建晴



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