聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『わたしは、エルサレムとシオンを、ねたむほど激しく愛した。』」
(ゼカリヤ1:14)

今日からゼカリヤ書です。ゼカリヤもハガイと同じように、バビロン捕囚から帰って来たユダヤ人たちに向けて神様からの言葉を語った預言者です。ハガイが預言者として活動したのは、紀元前520年の8月末から12月半ばまでの約4カ月間でしたが、ゼカリヤが預言者として活動を始めたのは、同じ年の10月または11月、ハガイの最後の預言の1カ月半前です。そして、それからのゼカリヤの預言者としての働きはその後、約40年間に及ぶことになります。
今日のゼカリヤ書1章は、1節から6節までがその最初の預言。7節以降は翌紀元前519年2月15日の夜にゼカリヤが見た8つの幻のうちの最初の2つです。
2節から6節のゼカリヤの最初の預言は悔い改めを説くものでした。その口調は責めるようではありますが、ハガイの預言に応えて、長い間中断していたエルサレム神殿の再建工事に取り組み始めたユダヤ人たちにとっては、むしろ励ましの言葉であったと考えられます。主に従い、主に仕える歩みを始めた時、主は励ましの言葉を与えて下さるのです。
7節から17節が8つの幻の内の第一の幻、18節から21節が第二の幻です。
11節で、神の民を虐げた者たちが平穏無事に暮らしているのを見て、12節でゼカリヤはその不当さを訴えています。しかし、それ以降で神様が答えておられるように、やがて彼らは徹底的に滅ぼされるわけです。
目の前の現実の中には、不当に思えることが、神様のご真実さには反するように見えることがあるかもしれませんが、それは一時的なことです。やがては、神様のご真実が明らかにされるのです。主を信じ通し、やがての時のその主のご栄光を拝する者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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