聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ゼカリヤ書 9章 「見よ。あなたの王があなたのところに来られる。・・・柔和で、ろばに乗られる。」 (ゼカリヤ書 9:9) 9章から終りまでは、ゼカリヤに与えられた将来についての預言です。「主の目は、人に向けられ、イスラエルの全部族に向けられている。これに境を接するハマテにも、また非常に知恵のあるツロやシドンにも向けられている。」と、主がイスラエルを見つめ、またその周辺の国民にも目を向けておられることが語られます。主は、私たちを愛してくださっていますが、さらに私たちと関わりのあるすべての人々にも目を留めてくださっているのです。ここでは、イスラエルに敵対するペリシテ人の諸都市を打ち砕くと宣告しながら、「彼も、私たちの神のために残され、ユダの中の一首長のようになる。」と言われます。すべての者が主の御支配の中で場を与えられるのです。そして、主はエルサレムに入城されますが、武力を象徴する戦車ではなく、平和の象徴であるロバの子に乗って入場されます。捕らわれ人は解き放たれ、とりでに帰ります。苦しみは2倍の祝福となって報いられます。しかし、平和の民のユダが弓となり、イスラエルが矢となって、すべての敵を退けます。ヤワンが攻め寄せても、主が彼らを打ち砕き、彼らを主の民の群れとして救い、きらめく王冠の宝石とされるのです。これは将来の救いの完成を示す幻ですが、イエスさまが子ろばに乗ってエルサレムに入場されたところで成就が見えました。ろばの子に乗ってエルサレムに入り十字架につけられた無力なイエスさまが三日目に復活されたことによって、死と言う最大の敵に勝利されたのです。 唄野隆 |