聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     ゼカリヤ書 8章

「万軍の主はこう仰せられる。『わたしは、シオンをねたむほど激しく愛し、ひどい憤りでこれをねたむ。』」
                     (ゼカリヤ書 8:2)

この章には「万軍の主はこう仰せられる。」ということばが10回、「主のことばがあった。」とか、「主の御告げ」と言うような表現も5回あります。ここで語られていることが主の熱い愛によるものであることの表れです。裏切られると妬みに変わるほどの激しい愛の語りかけです。主は、“わたしはシオンに帰り、エルサレムのただ中に住み、エルサレムを真実な町とし、シオンの山を主の聖なる山とする、そこでは老人は落ち着いてゆったりと楽しみ、子どもたちは元気に走り回る”と言われます。主が深い愛と真実をもって、素晴らしい祝福を約束されているのです。その時のエルサレムの実情から見ると、とても考えられないことでしたが、主にあっては少しも不思議はない、と主は言われます。彼等は、エルサレムに帰還したときはなおも自己中心的で、自分の生活を守ろうと汲々としていました。そのときは、働いても実が得られず、不安につきまとわれていました。しかし、主の神殿建設の礎を置き、主第一の生活に切り替えたときから、安全で豊かな歩みに変わりました。その経験を思い返し、勇気を出して、主第一の生活に励め、と励まされたのです。救いの体験を思い返すことは信仰と希望を育てます。そこでは断食も重荷ではなく楽しみに変わります。主のために何かしなければと思うときは断食は苦行であり重荷ですが、主の愛に感動したときはそれも喜びと楽しみに変わります。そして、それを見る周りの人も一緒に行かせてほしいと言うのです。

                           唄野隆



Copyright© Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.