聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ゼカリヤ書 5章 「わたしが、それを出て行かせる。 − 万軍の主の御告げ。」 (ゼカリヤ書 5:4) ゼカリヤ書では、1章から6章までにゼカリヤに見せられた八つの幻が示されますが、5章にはそのうちの6番目と7番目の二つの幻が示されています。6番目の幻は空飛ぶ巨大な巻物の幻です。長さ20キュビト(約9メートル)、幅10キュビト(約4.5メートル)という巨大な巻物が空を飛んでいます。全世界すべての人が見るためでしょう。そこには、盗む者、偽って誓う者が取り除かれる基準が記されていました。盗みはモーセの十戒の第八戒違反、偽証は第九戒違反ですから、この巻物はモーセの十戒を示すものだったのでしょう。主がそれを送り出され、全地の面にのろいをもたらすと言われていますから、このような罪には主のさばきがあり、主がその罪を除いて、きよい民を造り出される、という主のみこころが示されているのだ、と受け止めました。7番目の幻はエパ升の幻で、御使いは、それは全地にある罪だ、と宣言し、その中に、鉛の重しをかぶせて一人の女が閉じ込められているところをゼカリヤに見せ、ふたりの女がその升をシヌアルの地に運び、そこに神殿を建てて、その女をそこに安置する、と告げられます。エパを小さく作った升で不正な取引をすることはよく知られていました(ミカ6:10)。女は淫行を誘い偶像礼拝に導くものの象徴でした(黙示録17:10)。“シヌアルつまり中東世界は商業で栄え偶像礼拝と淫行にのめりこむが、ユダの帰還民は、エルサレムで、偶像ではなく、主を崇めてきよく生きよ”と言われているのだ、と聞き、私も真の主をあがめて生きます、とお答えしました。 唄野隆 |