聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「あなたを見る者はみな、あなたから逃げて言う。『ニネベは滅びた』と。」 (ナホム3:7) 今日のナホム書3章もアッシリヤの都ニネベの滅亡の預言です。 1節や4節では、ニネベの滅亡がそこに住む人々の残虐さや、卑劣さ、不道徳な行いのゆえに下された、神様からの罰であることが明らかにされています。特に4節では、アッシリヤが周りの国々を利益によって誘惑したり、その圧倒的な力でもって脅して、思いのままにあやつり、結局、相手に破滅をもたらして来たこと。そうして自分たちが利益を得て来たことが指摘されています。アッシリヤはそういう行いのゆえに神様の裁きを受け、徹底的に破滅するわけですが、実は私たちも自分よりも強い相手には同情を起こさせ、自分よりも弱い相手は力で押さえ付けて、自分の思い通りになるように駆け引きを重ねているような者、同じように神様の裁きを受けて当然の者なのではないでしょうか。そんな私たちが、ただキリストの十字架の贖いのゆえに裁きを免れさせていただいているのです。感謝しましょう。 8節のノ・アモンとは、アモンの町という意味で、アモンという偶像を中心として神殿のあったナイル川上流のテーベという町を指します。このテーベの町も紀元前664年には、アッシリヤの軍隊に占領されてしまっていますが、8節から10節はそのことを語りながら、アッシリヤの都ニネベも同じように滅ぼされるということが預言されているわけです。 8節では、どんなに固い守りの町であっても攻め滅ぼされてしまうということ、14節から19節ではどんなに頑張ってみても神様の裁きの時にはそれに対抗する力は人間にはないということ、が言われています。自分が神様の前には全く無力な者であることを認め、この方の前にへりくだり、箴言1章7節で言われているように、この方を恐れることを第一とし、真に知恵のある人生を歩む者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |