聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「すべての腰はわななき、だれの顔も青ざめる。」 (ナホム2:10) 今日のナホム書2章から明日の3章にかけてでは、やがてアッシリヤの都ニネベを襲う破滅がどのようなものかが、生々しく預言されています。 1節と2節は、2章全体の導入部で、ニネベに破滅がやって来ることとそれがイスラエルの回復のスタートであることが預言されています。 3節と4節では、ニネベを攻撃する敵の勢いの凄まじさが描かれています。 5節では、ニネベの人々が一生懸命になって町を守るために奮闘すること、続く6節から9節では、しかし、その必死の努力にもかかわらず、ニネベは攻め落とされ、徹底的な略奪を受けることが預言されています。ニネベの人々がそうであったように、神様の裁きの時には、自分で自分を守ろうとするどんな努力も虚しいものとなってしまうのです。やがて、抵抗することもできない、神様の厳しい裁きが待っていることを覚え、神様を恐れると共に、その裁きを免れさせて下さるイエス・キリストの十字架にただただすがらせていただきましょう。 11節から13節ではアッシリヤが獅子に譬えられています。アッシリヤ自身がその力を誇って自らを獅子に譬えていたわけですが、11節から12節では正にその通りに、アッシリヤが、敵対する者もなく、欲しいままに、周辺の国を圧迫し、略奪してきたことが言われています。13節では、しかし、そのアッシリヤも神様の裁きを受けて、徹底的に破壊され、略奪して貯えていた宝物も、9節で言われているように全て奪われてしまうことが預言されているわけです。 アッシリヤがそうであったように、どんなに圧倒的な力を持ち、いつまでも繁栄するように見えたものも、やがては全く虚しいものとされるのです。そういう目に見える人や組織を恐れるのではなく、それらを圧倒する力を持っておられる神様だけを恐れ、神様に従う者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |