聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「わたしはあなたを苦しめたが、再び、あなたを苦しめない。」 (ナホム1:12)

今日からナホム書です。ナホム書では、アッシリヤの滅亡が預言されています。しかし、1章12節の前半などではアッシリヤがまだまだ繁栄していること、同じく1章の12節の後半から14節などでは、アッシリヤが長らくイスラエルの民を苦しめて来たことが示唆されていることなどから、アッシリヤの滅亡など、まだ考えられなかった紀元前7世紀前半の預言である、と考えられています。また、ナホムについては、1章1節でエルコシュ人ということが言われていますが、その地名がどこを指すのか、ナホムがどういう人物であったのか、はっきりしたことはわかっていません。
今日の1章では、神様がアッシリヤを滅ぼし、イスラエルの人々を解放されることが預言されています。
2節から6節は、旧約聖書全体を通して、繰り返し語られている神様のご性質ですが、8節から11節では、そのご性質のゆえに、神様がご自身に敵対する者を滅ぼされること、1節ではそれがニネベを都とするアッシリヤであることが語られています。また、12節以降では、その神様のご性質ゆえに、イスラエルの人々が解放される、ということが預言されています。
神様はそのご性質のゆえに、具体的に行動を起こされるお方なのです。にもかかわらず、神様が、清いお方、罪を憎まれるお方であること、同時に、憐れみ深いお方、へりくだる者を赦し、救って下さるお方であること、また、全能のお方、どんな方法を用いてもご自身の御心を成し遂げられるお方であることを知識としては知っていても、それが自分自身に具体的に関わって来るということをともすれば忘れてしまいがちではないでしょうか。そうして、罪や汚れを軽く見たり、へりくだることを善しとしなかったり、主が全てのことを働かせて益として下さることを信頼しなかったり、というようなことはないでしょうか。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。

中谷建晴



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