聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       ナホム書 2章

「見よ。わたしはあなたに立ち向かう。」
                     (ナホム書 2:13)

 初めの二つの節は解釈が難しい箇所ですが、私にはこう聞こえました。主は、アッシリヤに向かって、「散らす者があなたを攻めに上ってくる。」と敵の襲撃を告げ、「腰をからげ、大いに力を奮い立たせよ。」と挑発し、続けて「主は、ヤコブの栄えを、イスラエルの栄えのように回復される。・・・かすめる者(アッシリヤ)が彼ら(イスラエル)のぶどうのつるをそこなったからだ。」と語り、アッシリヤが打たれるのは、彼がイスラエルに対して過酷であったからだ、とアッシリヤに対するさばきの理由を示し、主はイスラエルを愛しておられ、イスラエルを回復される、と語られた、と。アッシリヤに対するさばきの預言を通してイスラエルに対する愛のメッセージが響いてきました。アッシリヤへのさばきは厳しいものでした。緋色の軍装に身を固めたバビロン軍がアッシリヤに攻め込み、上流の貴人たちまで防戦に動員されるが皆、逃げ出し、止めようもなく、王妃も捕らえられ、すべての財宝は略奪される、という有様です。アッシリヤは獅子にたとえられることが多かったのですが、多くの獲物を自分の洞穴に持ち帰り家族で食べる獅子の家族のように、かつては力で富み栄えたアッシリヤだったが、若獅子も皆、食い尽くされ、獲物も皆、持ち去られるというような滅びに落とされる、というのです。今も、主を恐れず、自分の力を誇り、人々を無視し、利用するような生き方をする者は、このような厳しいさばきを免れないでしょう。しかし、その奥に、主の民への愛が隠されていることを見逃してはならない、と示されます。

                           唄野隆



Copyright© Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.