聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『たわごとを言うな。』と言って、彼らはたわごとを言っている。」
(ミカ2:6)

今日のミカ書2章は、1節から11節がイスラエルの民の罪の指摘とそれに対する裁きの宣告、最後の12節と13節が、やがてイスラエルの残りの民が回復されることの預言、という内容になっています。
1節は、人々が一日中、寝てもさめても、悪巧みを図っている様子を描いています。
2節では、力を持っている者が、力のない弱い者たちから、その生活の基盤である相続地を不当な方法で取り上げているという罪が指摘されています。
8節や9節ではさらに生々しく、強い者が他の者を虐げている様子が描かれています。9節の前半は、当時の社会では立場が大変弱かった未亡人が不当に家を追い出されるようなことがしばしばあったことが、9節の後半では神様が大切にするように命じておられるみなしごたちが、虐待されるようなことが起こっていることが言われているようです。こういう弱い者を不当に虐げるような振る舞いは、8節の前半で言われているように、神様に敵対することだ、こう神様はおっしゃっておられるわけです。そして、そういうことをする者たちを神様が裁き、滅ぼされることが、3節から5節では預言されているわけです。5節の「主の集会」はイスラエルの民がくじを引いて、相続地を割り当てるための集会のことを指し、「あなたのためにくじを引く者がいない」とは、弱い者を虐げるようなことをする人達が、もう主の民の一員には入れてもらえなくなる、ということを象徴的に語っているようです。
形だけは、神様の民の一員であったとしても、御心に反する行いを続ける者はやがてそこから取り除かれてしまう、というのです。
逆に12節と13節では、徹底的な裁き、徹底的な破滅を経験しながらも、なお神様に忠実である者は、「残りの者」、レムナント、として集められ、御国の祝福に与からせていただけることが預言されているわけです。私たちはどちらのグループの一員でしょうか。

中谷建晴



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