聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        ミカ書 6章

「それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだって、あなたの神とともに歩むことではないか。」
                       (ミカ書 6:8)

 ミカは山々を証人に呼び出しイスラエルを告発します。まず、主がモーセとアロンとミリヤムを遣わしてエジプトの奴隷であったイスラエルを買い戻し、バラクとバラムの企てを破り、ヨルダン川の東岸シテイムから西岸のギルガルまで渡らせ、彼らを約束の地に導きいれた道々で何があったかを思い出させました。主がどのように導いてくださったかを思い返すことは信仰の原点に引き戻す大きな助けになります。私も幼いとき母から聖書の話を聞いたこと、学生時代に罪を告白してイエスさまとの出合いに導かれたこと、就職期を迎え主の召しを求めたとき神のかたちに造られた者としての生き方の基礎を示されたこと、など思い返すと心が熱くなります。しかし、ミカは続けてイスラエルの歪んだ反応を指摘します。“彼等は主の恵みと御導きに感謝せず、主にささげものをすることによって主と対等の立場に立とうとし、子どもを犠牲にするほどまでしたら認めてくれますか、というような態度を示した”と言いました。強烈な自己主張です。ミカは言いました。「主は何をあなたに求められているのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだって、あなたの神とともに歩むことではないか。」主は、私たちが何かすることではなく、主の恵みを感謝して受け、正しい行いをし、誠実を愛し、主とともに歩むことを求められるのです。自己主張の人生は自分の利益を求めて不正をしそうして集めた実も味わえない虚しいものだ、と言われます。アーメンです。

                             唄野隆



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