聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        ミカ書 5章

「あなたはユダの氏族の中で最も小さい者だが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。」
                       (ミカ書 5:2)

 1節に、敵が攻め寄せイスラエルを支配することが示されますが、2節では、ユダの最も小さい村ベツレヘムからイスラエルの支配者が出てイスラエルを救う、と言われます。その救いは不思議な救いです。アッシリヤがイスラエルの宮殿を踏みにじるとき、武力ではなく、7人の牧者と8人の指導者によってアッシリヤを飼いならす、という救いです。「ヤコブの残りの者」と言われていますから、彼らは捕囚として国々に散らされた民です。ところが、捕囚の民として諸国に散らされる彼等は、「主から降りる露、青草に降り注ぐ夕立のように」その地の人々に主の祝福を分け与える者となるのです。「人に望みをおかず、人の子らに期待をかけない」、ただ主のみを信頼する歩みが人々に真の平和と喜びの道を示すのです。その歩みは、異邦の民の中での捕囚であるのに、森の獣の中の獅子のように力強い歩みです。武力による勝利ではなく霊的な支配なのです。この救いは、昔から、永遠の昔からの主の定めでした。しかし、“産婦が子を生む時まで、彼らはそのままにしておかれ”なければなりませんでした。時が来るまで待たなければならなかったのです。この預言はイエスさまのベツレヘムでの誕生によって実現しました。私たちはそれを経験しています。そして、主の再臨のときの完全な成就を待ち望んでいます。そのとき、世界には争いが絶え、平和が来ます。すべての偶像が取り除かれ、ただ主だけが崇められ慕い求められます。私たちは主とともに歩むのです。

                           唄野隆



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