聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        ミカ書 3章

「聞け。ヤコブのかしらたち、イスラエルの家の首領たち。あなたがたは公義を知っているはずではないか。」
                       (ミカ書 3:1)

 ミカは、ここで、ヤコブのかしらたち、イスラエルの家の首領たち、つまりユダの支配者層の罪を問うています。彼等は、主の民の指導者として、公義を行うはずの者でしたが、善を憎み、悪を愛し、民をしいたげました。「血を流してシオンを建て、不正を行ってエルサレムを建てている。」と言われていますから、自分たちの名を上げ、贅沢を楽しむために、不必要に威容を整え、賄賂を求め、高税を科し、民を押さえつけ、搾取したのでしょう。それに対して主は厳しいさばきを宣告されました。預言者たちも同罪でした。彼等は、自分たちの利得のために預言し、贈り物をもってくる者には平安を宣言し、持ってこない者には聖戦を語る、つまり、“主の名によって滅ぼす”と叫んだのです。こんな彼らには、もはや主は語られない、彼らの祈りも聞かれない、と告げられます。彼等は神からの答えが得られなくなるのです。祭司たちも同じでした。彼らも金のために教えました。主に仕えることを商売にしたのです。それでも、彼等は、主の民ユダに属し、主の宮に仕えているということで、「主は私たちの中におられるではないか。わざわいは私たちの上にかかって来ない。」と言っていました。しかし主は彼らをさばかれます。それでも、“力と、主の霊と、公義と、勇気とに満ち、ヤコブには背きの罪を、イスラエルにはその罪を告げ”る真の預言者を遣わしてくださいました。甘いことばでなく、さばきを告げる預言者のことばに耳を傾けることが大事だ、と示されます。

                           唄野隆  



Copyright© Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.