聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        ミカ書 2章

「彼らは門を打ち破って進んで行き、そこを出て行く。彼らの王は彼らの前を進み、主は彼らの真っ先に進まれる。」
                      (ミカ書 2:13)

 「ああ、悪巧みを計り、寝床の上で悪を行う者。朝の光とともに、彼等はこれを実行する。・・・彼等は畑を欲しがって、これをかすめ、・・・」という書き出しの預言は、宮殿のそばにあったナボテのぶどう畑を奪い取ったアハブ王の悪行を思い出させます(1列王記21章)。この頃のイスラエルの支配者たちは、権力にものを言わせて民を搾取していたのです。その彼らに、ミカは、“主は彼らの地を奪い、他の人々に与えてしまわれる”と厳しいさばきを告げました。しかし、彼等は、「たわごとを言うな。」と言って、主のことばを無視しました。それでミカは、“彼等は昔から、主に敵対してきた、そして弱い者たちから剥ぎ取ってきた、彼等は滅びる、それなのに、ふらふら歩き回り、偽りを語り、酒飲み話にうつつを抜かす、それこそたわごとだ”と語り、彼等の滅びを宣告します。しかし、続けて、「ヤコブよ。わたしはあなたをことごとく必ず集める。・・・彼らは門を打ち破って進んで行き、そこを出て行く。彼らの王は彼らの前を進み、主は彼らの真っ先に進まれる。」と語りました。“イスラエルは滅ぼされ、残された者は外国に散らされる、しかし主はイスラエルの残された者を集め、王を立てて国に帰らせる、主ご自身が彼らの先頭に立たれる”と言うのです。罪にまみれたイスラエルを、破滅と捕囚の苦しみを通してきよめ、新しい主の民とされるのです。イエスさまの死と復活による私たちの再生もそうです。このことを覚え、感謝し、御名をあがめます。

                           唄野隆    



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